五月病

今年に入ってから、またコンスタントに読書をするようになった。月平均しても5冊は読んでいると思う。ジャンルはバラバラ、図書館でたまたま目に入ったものや何かのレビューや情報から検索したり。図書館にはあまり無いような新書やエッセイは購入したり、bookcafeで出会ったり。最近特に当たりを引いているので良かった本を書き留めておこうと思う。

 

『新百姓 0号』 – 青山ブックセンター本店 (aoyamabc.jp)

日々過ごしていて気付き始めている、違和感を感じはじめている、「こうじゃなきゃいけない理由ってなんだっけ?」「その理由は100人中100人誰もに該当することなんだっけ。」「自分はどう生きるべきか、本当に尊重すべきは何か。」を立ち止まって考えることが出来る。

『日本人が奴隷にならないために』新刊のご案内|秋嶋亮 (note.com)

これは言わずもがな。何故ウの戦争が勃発したか、この先の日本はどうなっていくか、どう生きていくか、恐らく変えることの出来ない流れの中で、諸々を的確に解説してくれている。生温い言葉でしかないけれど、国民である限り政治に対して関心を持ち、ほんの少しでも良い方向へ変えていけるような意志を持つこと。いかに厳しい時代で不当な扱いや政策で困窮していくことがわかりきっていているからこそ、抗う事をやめない。それでもたまに真っ暗闇の中、この先ひとりでちゃんと生きていけるのかなってふと考える。

人生で大事なことはみんなゴリラから教わった / 山極 寿一【著】 - 紀伊國屋書店ウェブストア|オンライン書店|本、雑誌の通販、電子書籍ストア (kinokuniya.co.jp)

新百姓でインタビューされていた教授の本。インタビューで面白い人だなって頭に残ってて、その足でたまたま図書館でこの本がメイン棚に置いてあった。やっぱり面白い。サクサク読んだ。

スティーブ&ボニー | 晶文社 (shobunsha.co.jp)

これはたまたま図書館で新書の棚にあったと思う。返却期限を過ぎてしまって、慌ててTurry'sで読んだんだけどまさか号泣するとは思わなかった。ページの頭を読んで福島や原発事故の話という事はわかっていたけど、美しい涙ものの話でもないのに。淡々とありのまま記録を残してくださってる。この本は本当にすごいと思った。物事の正誤、価値観の違い、コミュニケーションする事。本当にわかりあえる事なんてないのかもしれない。でもわかりあえない事を嘆くんじゃなくて押し付けるんじゃなくて、わかりあえないからこそお互いに尊重したり慮ること。一緒に考えること。これに限るんじゃないのかなぁ。もっといい方法があるんじゃないかって。共存していくことを諦めなくてもいい方法は本当にないんだろうかね。

どんな世界の片隅でも誰か一人にでも伝われば、それは非常に意味のあることだと思う。この夏、福島へ旅に行こうと思います。